今の社会世界の行詰まりの原因は、西洋物質文明が精神や倫理道徳、人間の良心を無視し利に心奪われ傾き「物心のバランス」を崩したからに他ならない。又西欧文明の特色は国民的虚栄心と利己心であり、華美を競い宗教及び文化上に於いては排他的 独善的であり、経済上では弱者を搾取し、政治上では陰謀と暴力が行われている。この「我・知・欲」の西洋文化に対 する没我、信仰、禁欲を特長とする東洋文化が存在するが、これも気息奄々で活力が見られず、心を代表とする宗教も 教祖、戒律、教典が基本となっている為、 中東の例を見るまでもなく 世界の解決、統一、統合は出来得ない。その点、日本の神道は、教祖はなく戒律もなく教典がない。依って古来から凡ゆる宗教思想文化を飲み込み摂容し、逆に日本で花が咲いている。「神ながら」の土壌が受容、溶解し世界文明文化の溶鉱炉となっているからである。 かのアーノルド・トインビーが伊勢神宮にお参りした時、「この聖域に立つと私は万教連合の本源 がある事を感じる」と記帳した。またアインシュタインも「世界の文化は アジアに始まってアジアに帰る、それは アジアの高峰 日本に立ち戻らねばならない」と言った。欧米の先覚者・ 識者は21世紀は、日本思想・神道理念の時代であると明言している。それは、眞中(中心)を立て、分(各自の個性、固有性)を明らかにしてむすぶ(産霊むすびとは、結ぶ・統合・和合・一体・調和・開化)日本文化の神道原理が万邦兆民等しく生成化育する唯一の生命原理なるが故であると信ずるのである。 |